キミへ告げる想ひ
04-ラブコン

1,

ただいま、と言って中に入っていくと、

桂碁の両親と真紗実のお父さんは談笑中だった。

ふと気づくと、船月淋(りん)は桂碁たちが五年ほど前

から飼っている白文鳥に近づいていた。

「あれ?桂碁の家って鳥ちゃん飼ってたんだ」

「うん、五年ほど前からね。そのときだけは結構かわいかった」

「今は?」

「怒ってばっかで今はあまりかわいいとは…」

と桂碁が言うと淋は白文鳥の頭を撫でていた。 

「ん?怒ってない…」                   
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