キミへ告げる想ひ
「そういえば桂碁、昨日した私との約束って覚えているよね?」


無言の空気を破ったのは真奈だった。

もちろん昨日の約束のことは桂碁はしっかりと覚えていた。

しかし、事情を知らない五人は不思議そうな顔をしていた。


「真奈、桂碁と何の約束してたの?」

「皆は桂碁が椎ちゃんのこと好きだってのは知ってるでしょ。

だから、桂碁が椎ちゃんに告白したら私の処女もらってっていう約束だよ」

「いつの間にそんな約束してたのよ。ってかずるい」

華は半分怒ったような顔で真奈に言った。


「二人でみんなの弁当買いに行ったときだよ。

そのときに私から告白したんだ。

やっぱり結構恥ずかしかったけどね。

だから桂碁、私との約束、今果たしてくれない?」


桂碁が彼女に何と答えようか迷っていると華が対抗し始めた。
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