キミへ告げる想ひ
そして、その続きは冬実が接いだ。

「まぁ、それは理解してるけど、なんて切り出せばわからないし…」

「うちらだって言えたんだよ。勇気出しなよ」

そして四人は、真紗実の激励により桂碁に自らの想いを伝えることができた。

やっぱり彼女たちの絆はすごいなと桂碁はそれを聞きながら思っていた。

「じゃあ、次は俺が言っていい？みんなにどうしても一つ聞いておきたいことがあるんだ」

想いを聞いたあと桂碁は手をそろりと挙げた。

桂碁がみんなに聞きたいことというのは、スキー旅行に誘われたときに桂碁が抱いた疑問だった。

「何？」

「みんなが俺を旅行に誘ってくれたとき何でって聞いたじゃん？」

「あーそういえばそうだったね。

でも、あの時、たまたまだってうちら答えたよね？」

「それ、嘘なんでしょ」

桂碁がそう言った時、女子たちの表情が一瞬変わったのを桂碁は見逃さなかった。
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