キミへ告げる想ひ
06-告げる想ひ

1,

集まったあと、少しの間は沈黙が続いていた。

その間、桂碁は彼女たちに自分のとある病気のことをどう伝えるか考えていた。


「そういえばさっきの理由のことなんだけど…」

「言っていいよ。私は覚悟してるから」

華はそう言った。




「実は俺、ある病気なんだ…」


やはり伝えられるのは今しかなかった。

桂碁は彼女たちの反応を待った。

「桂碁…。死なないよね？」

そう言ったのは華だった。

「治るんだよね？」

これは真紗実だった。

彼女たちの反応は桂碁の予想した通りだった。

「死なないよ。一応はね」

そして、桂碁はさらに続けた。
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