キミへ告げる想ひ

3,

「曲と衣装をどうするか決めないとね」

「あと場所も」

淋に続いて冬実が言った。

「曲のことなんだけど、
来週あたりにでもみんなでカラオケに行ってそこで決めない?」

この企画が上がってから桂碁が考えていたことだった。

「あー 確かにカラオケでなら決めやすいかもね。

みんなの音痴チェックも出来るし」

「音痴チェックか…。大丈夫かな」

菜々子に続いて華が呟いた。

「衣装の方はどうする?」

「下は制服のスカートでいいとして…。

上は、今年のクラスTシャツでいいよね?」

「まぁ…、それが一番妥当じゃない?

でも、それだと桂碁の分のスカートがないよ」

「それは…、桂碁と体型の近い人が冬服のスカートを貸し出すってことでいいんじゃない?」

「やっぱりそれしかないよね。
でもそれだと一人だけ冬服になるから

四人を夏服にして残りの四人を冬服にすればOKじゃない?
多分」


「冬実のアイデア最高!」

華は元気に言った。
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