選べるわけないじゃんっ!!
「…せんせぇ〜!!」

私は先生と二人きりになり、やっと恐怖感から解放された事で、ついに泣き出してしまった。


「おいおい、高2にもなってそのさまかよ…。」


「…だっ、てぇ〜!怖かっ…たんだ…っ…もぉ〜んっ!」


しゃっくりまじりの泣き声に、先生はあきれながらも私の背中をさすってくれた。


ここが先生の好きなところなの。
あきれながらも、ちゃんと近くで寄り添ってくれるところ。


「ほら、もう泣くなよ!」


「無理ですぅ〜!」
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