選べるわけないじゃんっ!!
図書室のドアが開く音がして、私は頭を伏せたまま目を少し開けた。

んん〜…。先生かなぁ〜?
もうちょっと寝たいな。…寝たフリしてよぉ〜…。

それに私がいるとは図書室の端っこの方だし、本棚の影になってドアの方からは見えないはず…!

_スタスタスタ…__

あれっ?
こっちに来る?
もぉ〜、まだ寝てたいのにぃ〜!

その足音は、私の方へとまっすぐ近づいてきて、私のすぐ右隣で止まった。

いや!先生!
声かけないんですか!
いつもなら、「おい、菅原!また図書室で寝てんのか!」とか言って、そこら辺の本で私の頭叩くじゃないですか!
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