選べるわけないじゃんっ!!
そう言って、私はほっぺをふくらませながら男の人を睨んだ。

「まぁまぁ、そんな怒るなって。それに、もともとはお前が寝たフリしてたのが悪いんだろ?」

「はぁ?!何なんですか、この人は…!人が気持ちよく寝ていたというのに!怒らせておいて、人のせいにするの?!ありえない!
この変態男め!…まぁ、この気持ちは心にしまっておこう…。」

「お前…心の声ダダ漏れだぞ?しかも俺、一応お前の先輩なんだけど、そんなコト言って大丈夫なのかなぁ〜?」

「…ふぇっ?!ウソ!!口に出ちゃってた?!
…って、えぇっ?!先輩だったんですか!」

やってしまった…。先輩に向かって変態男とか言っちゃったよぉ〜。
先生にチクられたら、私オワるわ…。

私がしゅんとしていると、男の人が私の顔をのぞき込んで、不敵な笑みを浮かべた。


カッコイイのに、その笑い方したら怖すぎますよ…。
笑って下さい…綺麗なお顔が台無しですから…。


「このこと、先生達にチクったら、どうなるかなぁ〜?お前って結構いい子ちゃんだから、先生達の信頼度高めなんだろ?
先生達からの信頼度がなくなったら、どうなるのかなぁ〜…?」
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