私の彼氏と浮気してください。
瑠斗とは違う。


「電話したのは、瑠斗に私を振って欲しいと頼んでほしくて…」


反射するよりも早く返ってきていた返事がピタリと音をなくした。
なんの返答もない。



「私達の痴話喧嘩に巻き込んでしまってるのは承知の上です。でも、私が振ったら、瑠斗のマイナス要素に加担することになる。」


瑠斗は優しいから私と付き合ってくれただけ。
もっともっと世界は広いから青春をまっとうしてほしい。
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