私の彼氏と浮気してください。
「クリスマスコンサートは大学の吹奏楽と合唱部と軽音部がなんかするらしい。とりあえず楽しそうだなって」


「まぁ、いいんじゃね?」


植本はこの世を救ったみたいな表情で、嬉しそうに俺の肩をつかむ。休み時間教室の割と中心にある俺の席で、なに肩組んでんだ…俺。

「じゃあ遥ちゃん呼ぼうよ、杠ちゃんも!」


「はぁ?」


確かにこの前少し距離は縮まった気がするけど杠を誘うほど勇気はない。


「大人数の方が楽しいだろ?」


「そうだけど…」
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