私の彼氏と浮気してください。
ぶっ飛んだことを言われて、口から空気が抜けたような声が出る。
小柳は至って真面目らしく笑わないでよと制されてしまった。


「一緒に帰ってよ。」


「駅方向ならいいけど」


小柳は頷くので仕方なく一緒に帰ることにした。ここで断っても同じ方面。
縦一列になって気まずい距離感になるよりはまっしである。それに


「友達として、だからな」
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