私の彼氏と浮気してください。
杠が倒れた話に結びつかない。

今はそんなちっぽけな俺の話なんてどうでもいい。

杠が…。


「杠ちゃんが“瑠斗との事応援してきた”って。瑠斗とあいつの浮気をうながしたのは他でもない杠ちゃんだった。」


植本の言葉の余韻が終わる頃あたりは静寂に包まれた。

たまに聞こえる車の音。
鳥の情けない変な鳴き方。
それだけが俺に理解させる時間を保ってくれていた。

杠が…?何で、そこまでして分かれたかったんだ。
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