私の彼氏と浮気してください。
「何してるわけ?突っ立って」


「……あ、いや」


振り返るとわざわざ付いてきてくれた小柳と植本。
サッと隣を華麗に通り抜けて植本が中に入っていく。中から嬉しそうな杠の声がして安心する。


「怖じけてんの?それとも私に心変わり?」


「ち、違う!」


小柳は見え透いたように笑う。


「ごめんね?」


「小柳は悪くないだろ」
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