私の彼氏と浮気してください。
「杠を信じてる」


ニカッと笑って、目尻から綺麗な雫が飛んだ。


いつも通りの大好きな笑顔。

いつだってそれは私を照らしてくれる太陽で、陳腐な事だけどたくさん救われてきた。

瑠斗は言わない。

“生きていける”

“大丈夫だよ”

なんて軽い言葉は絶対に。その代わりに事実を全身全霊で一緒に受け止めてくれる。厳しくて折れそうな心を支えてくれる。
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