私の彼氏と浮気してください。

「それは俺にとっての悪い話?」


「そうかもね…瑠斗君」


その時、悪女の笑い声が響く。

だって彼女が本性をさらけ出しても誰にもバレないから。


「で、その話は?」


「杠ちゃんのことだよ。」


ピクっと体中が反応した。

正直すぎるだろ…

部活の掛け声も木がなる音も吹奏楽の楽器の音も何もかもがスーッと消えていく。
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