私の彼氏と浮気してください。
「同じじゃない?」


「全然…。杠は誰にでも好かれる素質がある。」


俺はそこだけに執着した。

杠と話してやたらと思ったことだった。
何に対しても面白おかしく、楽しそうに返してくれる人だ。
そんな杠は普段一人でいることはあまりない。クラス問わず男女問わず休み時間いろんな人と話してる。

どういう関係なのか分からないけどだれに対しても笑って返してる。
なのに、特定の友達が誰一人としていない。

そんな人は友達がいないというか。
作らないだけだ。

俺は自分が置かれた意味も忘れてその事を考え続けた。
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