私の彼氏と浮気してください。
「杠ちゃん、瑠斗みたいに嘘つくんだな」


「え?」


「瑠斗もそうなんだよ。平気で嘘つくしそれも自分の為じゃなくて人のためにばっか」


よく人を見てる。
と同時に、この人はどうなんだろうと考えていた。
私は嘘の中で笑い、植本君を眺めた。


「植本君も私と同類だよ。本当の自分が分からない。嘘で守る薄情者」


「…オブラートに包もうよ、俺も傷つくんだぞ」


「オブラートはお母さんのお腹の中に落としてきちゃたの」
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