私の彼氏と浮気してください。
口を緩めて目をギラつかせている。
植本君は何を考えているのかいつも分からない。
植本君にとってのメリットってなんだろ。
そんなことを考えていたらぽつりと 話し出したからそっちに集中した。


「俺、女たらしとか言われてるけど、女がすんげぇ怖いんだ。情けないほどに」


予想外の秘密だった。
もっと小さい話だと思っていたのに人生相談みたい。


「何かあったの?」


「昔付き合ってたやつ、良い奴だった俺の前ではいつも。だけど、そいつ俺の友達に近づくために俺を利用しただけだった。」
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