私の彼氏と浮気してください。
「ばいばい、瑠斗」


一瞬だけ後ろを見ると、悲しそうな瑠斗がいて思わず一言声をかけた。


その後すぐに、階段の踊り場を曲がってしまったので瑠斗の反応は確かめられなかった。


確かめなくてもよかったかも。

階段からの光に照らされた瑠斗はかっこいいな。とか、
あれはモテるよね、私の彼氏なんだよ。とか、
手を引かれている間、場違いなことばかり、考えていた。
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