私の彼氏と浮気してください。
私は冷やかな視線を浴びせる。
植本君はほー、と納得したような顔をして私から瑠斗、通称るーくんに目を向けた。

哀ちゃんを抱き抱えてまるでこっちを見ていない。
多分、気がついてないんだろうけど…。


「驚かないんだね」


「るーくんって大体予想つく。」


素直に答えると困ったなと頭をかく。


「怒ってる?」


「うん」
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