もう一度、君と。
「お前、数学できるんだから数学で点稼げば?
英語はあとにしろ、あとに。」
「尋くん、俺を見捨てないで!
ちゃんと覚えること覚えるから!!」
「見捨てるつもりはねーよ。
ただ、テストでもわからん問題はとばせ、って言うだろ?
それと同じ。苦手な教科伸ばすより得意な教科を伸ばしたほうが効率が良い。」
そう言って黒縁のメガネを片手で整える尋くん。
そっか、そのやり方は思いつかなかったな。
「さすが尋くん!」
「はいはい。じゃあここの説明は終わらせてやる」
「あざっす!」
やっぱ、尋くんは頭いいな!俺の憧れだ!