もう一度、君と。
なないろクッキー
「そうだ。2人にこれあげる!」
みつなさんがスクールバッグから取り出したのは
なにやら綺麗にラッピングされた袋。
「次は何作ったんだ?」
「クッキーだよ!いろんな味があるの」
自転車を押しながら受け取り、外側から中を除くと
色とりどりの小さなクッキーがごろごろと入っていた。
「すげー、これみつなさんが作ったんですか!」
「まぁね」
得意気に胸を張るみつなさんに
お礼を言って大切にリュックの中にしまった。
「こいつパティシエ目指してんだ。
だから味はうまい。かなりな」