狂愛彼氏
「遥」
チュッとリップ音と共に唇に柔らかいものが触れる。
「はや……」
「欲しくなった」
再び首筋に顔を埋められて、これから始まるだろう行為に私は慌てる。
「ちょ、ま、」
「………」
「今日、学校……!!」
疾風の肩に手を置いて押し退けようとするけれど、所詮女の力、ビクともしない。
行為は進むばかりだ。
「たまには休めば?」
「教師を目指す人の言葉じゃない……!!」
「あぁ………そうだな」
ピタリと疾風の動きが止まる。
ホッと息をつく暇もなく、疾風は動きを再開した。
「でも、まだ学生だし」
「は、……っ」
「据え膳なんだから」
せっかくだし、お前が悪いんだぞ?って私のせいなの!?