狂愛彼氏
Wデート
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「…………ねぇ、遥?」
「なに?」
「なにこの状態」
ヒクヒクと頬をひきつらせながら愛麗は私の前にある机を指差す。
私は、キョトンとした後、口を開く。
「なにってケーキだけど」
「何当たり前みたいにいってんの!可笑しいでしょ!!」
怒鳴られて私は、身を縮まらせる。
「こんな、こんなにケーキ並べて―――糖尿病になるよ!?」
愛麗は、私を―――私の前にズラリと並んでいるケーキ達を指差したまま、喚いた。私は、愛麗に言われてケーキを食べながら、だってと反論する。
「食べていいって」
「誰が?!」
「疾風」
だって、約束したし。
好きなだけ食べて良いって
だから、大丈夫なの、と言えば、今食べていたケーキを皿ごと奪われた。