狂愛彼氏
「大丈夫の基準が分からないんだけど………もしかして毎日食べてる訳じゃないよね?」
「…………」
「ま……さ、か」
「1週間毎日食べてる」
朝昼晩ね、と答えればさあぁと愛麗の顔が真っ青になった。
そして、慌てたように立ち上がるとテーブルのケーキを全部片付け始めた。
「愛麗?」
「馬鹿じゃないの?!甘いものを沢山食べるのは体に悪いんだから!」
一つ一つの皿にラップをして冷蔵庫になおしていく。
なおす度に愛麗は私を叱る。
私は、その様子を見ながらなんだか愛麗が母親のように思えた。
「そもそも疾風さんはなんでこんなにケーキを?」
一先ずなおして私の隣に座る。
今日は、久しぶりの愛麗の泊まりの日だ。家に来るなり愛麗のお叱りを受けた私は、お山座りになる。