狂愛彼氏


「………朝から、シたから」

「は?」


キョトンと愛麗は瞬きをする。
まるで、何言ってるの?と言われたみたいだ。


(うぅ………)


もうヤケクソだっと私は、愛麗を軽く睨んだ。


「朝から襲われて、学校遅刻したの!私は遅刻したのに疾風は授業なくて、拗ねた私の機嫌取り!!」


これでどうだ!と捲し立てると、一呼吸置いた後、愛麗は盛大に笑いだした。


「アッハハハハ!何それ!」


ウケる!と愛麗は転がり身を捩らせた。


「だって!」

「朝から襲われたって最高!」


お腹痛いっと愛麗は腹を抱えながら爆笑する。


むぅっとしながら取りあえず愛麗の爆笑が収まるまで待っている事数分。


「はぁ……は……疲れたわ」


息も絶え絶えでふらふら体を起こす。


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