狂愛彼氏


なんか、イライラする。
はっきり言って欲しかった。
その方がこんなに考えなくてよかったのに。
キスの意味も。


「学校行きたくないな……」


眠い、寝たい。
何も考えたくない。
何も思い出したくない。
ほっといてほしい。


「一限何だっけ……」


今日は、木曜日。
一限目は、確か幼児体育。
子どもたちに外遊びやマット運動等を教える方法を学ぶ教科だけど、殆ど適当。
あの先生、やる気ないもんな……


と、いうわけで、


「……サボり決定…」


こんなに眠いのに、朝っぱらから体育なんてできるはずもなく。
私は、一限目はサボることに決めた。


毛布を被り直して、もそもそと体勢を変えて目をつぶる。


(おやすみなさい……)


ゆっくりと目を瞑った。
数分経てば、夢の中に突入して、近くのテーブルに置いてあった携帯が点滅していたことには、勿論気づくことはなかった。


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