狂愛彼氏


「ひっ……」


一瞬悲鳴を上げるが、表示されたメールの送り主に私は、首を傾ける。


「疾風……?」


まさか、と思った。
メールボックスを開いて、メールを確認する。


50件ものメールの43件は、疾風からで、残りは愛麗からのメールだった。


(43件って……)


怖い。内容が予想できるから、怖い。
私は、恐る恐る一番古いメールから開いてみた。


時刻、23時16分。
昨日のメールだ。


From 疾風
Sub
添付
本文
―――――――――――

朝、迎えにいく


―END―



(…………終わった。)


このメールで、あとのメールに何が書かれているか分かってしまった。


次のメールは、朝の8時20分。



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