狂愛彼氏


―――――――
―――――


意外なことがあった。


「………え、教育学部…?」

「何だそのあり得ないって顔は」


ギロリと疾風に睨まれる。



あの日から数日。
毎日のように朝迎えに来て学校に送ってくれ、帰りは迎えに来てくれる。
そんな暇はあるのか、優さんと同じなら学校に通っているはず、と聞いてみれば意外な答え。


(………こんなに、怖いのに?)


見た目明らかに不良である。
因みに何を専攻しているのかを聞けば、数学、なんてまた意外。


人は、見かけによらないものである。


「………その髪、大丈夫?」

「教師は威圧してくるけど無視」


やりたい放題して何が悪い。
学生時代ぐらい楽しみたい。


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