狂愛彼氏
「なぁ……重いか?」
お前にとって俺という存在は。
自信なさそうに、不安そうな表情で、真っ直ぐに思いをぶつけられて、私は、それをすんなり受け止める事が出来た。
毎日何時間か毎に何しているかメールが来て、朝と夕方は迎えに来てくれて、学校の授業と寝る時間以外は殆ど時間を共にしている。
それを私は嫌だと思ったことはない。それが普通だと思っていた。
疾風が言う通りもしかしたら重いのかもしれない。
でも、
「一度も、私は重いと思ったことはないよ……」
「本当か?」
「ん……」
「本当に?」
何度も確認してくる疾風に、私は何度も頷く。
「愛麗と話してても不機嫌になるのは、あまり好きじゃないけど、」
「けど?」