ごめん。俺、バカで
「たまにはいいじゃん、高級料理も」


「まぁな。でも、母さんの料理がいんだ」


「ふーん」



俺にはよくわからないけど、母さんの料理がえまいってことしか。



「社長、ちょっといいですか?」


「おー。じゃあ理玖」


「撮影ちらっと見てくわ」



父さんと別れて、Bスタに向かう。

Bスタのこの時間は、高校生向けの雑誌の撮影をしてるから俺と同年代のモデルたちがいる。
俺は毎回このスタジオに行くのが楽しみなんだ。



「理玖、今日も来たんだ」



Bスタのドアを開けるとモデルの雄耶(ユウヤ)がいた。



「雄耶」



雄耶とは同い年で、前にこんなふうに遊びにきたときに意気投合した。



「おー、今日も可愛い子たーくさん!」


「お前それしか言わねぇな」


「だって絶対クラスにはいないもん!こんな可愛い子」



毎週のようにここで撮影をみて。
ここだけじゃなくて、どのスタジオにも可愛い女の子だらけ。


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