あなたが帰るまで
誠の迅速な対応で叶の顔色が戻った



「、、、ありがと。」




「どういたしまして。まだお腹は張ってるな」




「大丈夫。もう少し休めば。」




「じゃあ俺会計してくるから」




誠は急いで店員に預けたカートの元に向かった




ベンチに座りながら辺りを見ると妊婦さんやちいさな子供をつれた人がたくさんいる




誰も旦那さんと一緒で幸せそうに見えた



今日は自分も一緒なんだと思うと嬉しさが込み上げた





「ママ~!?」目の前を男の子が泣きそうな顔で通りすぎた




迷子、、かな、、?



目で男の子を追っていると




【ガタガタガタッ!】えっ!?地震!?




突然の大きな揺れに叶はベンチから滑り地面に座り込んだ




あまりの揺れに体勢を直せない




ガラスが割れる音や商品棚が倒れる音人々の悲鳴がきこえる




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