あなたが帰るまで
毎朝、自分自身を落ち着けるためにもしていた願掛けができなかったのは




つい先日からはじまったつわりのせい




朝は特に気分が悪くてベッドから起きられない



夕べは一晩中、何度もトイレに駆け込みろくに眠れず朝は眠気と吐き気で朦朧としていた




「叶、大丈夫か?」



トイレで吐き気と戦っていると誠の出勤時間になってしまった



いつものしなきゃ、、、




トイレからでて口をすすぐと『ひゃっ!』



誠は叶を抱き上げてベッドへ運んだ




「今日は見送りはいいよ。ゆっくり休んで。こんな時にそばにいられなくてごめんな。飲めそうなものと食べられそうなもの用意してあるから。」




「でもっ、、、うぷっ、、、」



話そうとしても吐き気が邪魔する
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