熱に堕ちて
…ピーンポーン…
「はいどちら様「おい」
蒼鳳はいきなり泳斗の声を遮った。
「お前いい加減にしろ。クズ。金輪際仁海と一切関わるな。」
「ちょっと何もいきなりそんな言い方しないで「俺は今まで苦しかったけどずっと目をつぶっていた。我慢していた。言い聞かせたけど無理だったし、こいつが少しでも幸せな気持ちになれるならと我慢していた。ほんとはこんなの虚しいだけだってわかっているのに止められなかった自分にもイライラしてた。」
「…蒼鳳…」
「確かに俺だって最初はこんなことしたくないと思ったよ!…けど仁海が聞かないし…。」
「とにかくお前ら今日限りで縁を切れ!仁海、わかったな?お互い約束しろよ。関わらねーって。」
「…もう関わらねーよ。じゃあな。今までありがとな仁海。」
「………」
「…おい仁海!」
仁海は何も言えなかった。