秘密の計画 ~襲撃王女への逆襲~ (次期王の花嫁番外編)
からかわれている……とベッドから降りようとしたセーラに、クーデノムがおいでと手を伸ばす。
「俺にどうして欲しい?」
伸ばされた手に腕を捕らえられ、引き寄せられた。
いつもと違うクーデノムの様子に戸惑いを隠せない。
挑戦的な真っ直ぐに瞳に見つめられて……
重ねられた唇は一呼吸程度。
「俺も、性格的に人前ではできないから」
「…うん」
王女という立場から、いつも誰かが傍にいるのが通常。
照れてうつむきながも握られたクーデノムの手を離さず握り返す。
セーラの手をすっぽりと包んでしまえる程大きな、自分とは違う力強い男性の掌。
「……でも、二人きりになるにも、場所を考えようね」
「?」
見上げた先のクーデノムは苦笑顔。
「こんなトコじゃ、さっきのだけでは満足できないから、男として」
握った手はそのままで、もう片方の手はうなじへと回され、再び唇を重ねられた。
先ほどよりも激しく、執拗に。
「…ん…」
呼吸が苦しくなった頃に、ようやく解放された。
全身力が抜けたように、彼の胸と腕の中で乱れた吐息を整える。
「今回はこれで見逃してあげる」
そう言って頭を撫でられたセーラは、無言のままクーデノムから身体を離し、ベッドから降りてひとり立ち、彼を睨みつけた。
「セーラ?」
「…つ、次は絶対、負けないんだからー!!」
「俺にどうして欲しい?」
伸ばされた手に腕を捕らえられ、引き寄せられた。
いつもと違うクーデノムの様子に戸惑いを隠せない。
挑戦的な真っ直ぐに瞳に見つめられて……
重ねられた唇は一呼吸程度。
「俺も、性格的に人前ではできないから」
「…うん」
王女という立場から、いつも誰かが傍にいるのが通常。
照れてうつむきながも握られたクーデノムの手を離さず握り返す。
セーラの手をすっぽりと包んでしまえる程大きな、自分とは違う力強い男性の掌。
「……でも、二人きりになるにも、場所を考えようね」
「?」
見上げた先のクーデノムは苦笑顔。
「こんなトコじゃ、さっきのだけでは満足できないから、男として」
握った手はそのままで、もう片方の手はうなじへと回され、再び唇を重ねられた。
先ほどよりも激しく、執拗に。
「…ん…」
呼吸が苦しくなった頃に、ようやく解放された。
全身力が抜けたように、彼の胸と腕の中で乱れた吐息を整える。
「今回はこれで見逃してあげる」
そう言って頭を撫でられたセーラは、無言のままクーデノムから身体を離し、ベッドから降りてひとり立ち、彼を睨みつけた。
「セーラ?」
「…つ、次は絶対、負けないんだからー!!」