君だけをずっと
日曜日になった。

駅前で知恵と待ち合わせ。

でも私は、ちょっとだけ遅れてしまった。

なぜか、ドキドキして眠れなかった。
こんなこと、初めて。

宮澤君とは、駅から歩いてすぐのカフェで待ち合わせだからいいんだけど。
知恵を怒らせると何かと厄介だから・・・

「知恵!!ごめん!!遅れた・・。」

「いいよ~
 待つのには、慣れてるから?」

うわぁ~!! ちょっと皮肉が入ってる____!

「てかさ、
 宮澤の親友の引っ越しの手伝いを云々言うつもりはないけど・・
 なみが宮澤と付き合ってるのが、今でも納得いかないのよ!!」

またそこ・・・・
説明したじゃん。
図書委員で、私をかばった宮澤君が怪我をしたこと。
試合には何とか出れたけど、
私の気が済まなくて
怪我の手当てをするうちに
私がだんだんと宮澤君に惹かれていった・・・
ちょっと、脚色してるけど

知恵には、そう説明してる。
正直
まだそこまで、私の気持ちは追いついて・・ない・・。

いつか
ほんとに、宮澤君のことちゃんと好きになれるのかな。

知恵には
宮澤君から言われた話はしてない。
したら、きっと
『そんなのバカげてる!』
とか
『今すぐ別れなさい!』
とか
きっと怒ると思うから。

今の私の気持ちは、あの時より宮澤君に向いてる・・・。

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