君だけをずっと
そうと聞いたら、頑張りますよ!!
ね!!


カフェからそう遠くないところに
【孝太郎君】の家はあった。


「蓮!!
 手伝い、ありがとうな!!」


玄関前まで出迎えてくれた孝太郎君は
私たちに、紳士的に挨拶をしてくれた。


「初めまして。今日は、無理を言ってすみません。
 佐倉孝太郎です。」

宮澤君が、私と知恵を促して

「こちらがオレの彼女の藤野那美さんと」

知恵がすっと前に出て、自己紹介する。

「あたしが、那美の親友の山辺知恵です。」


宮澤君は私の頭にポンと手を置く。

「へぇ__なみちゃん・・って言うんだ。
 で、こちらが知恵ちゃん。 改めて、よろしくお願いします。」

孝太郎君もなかなかのカッコよさだからか
知恵が珍しく照れてる。



でも
孝太郎君が私の名前を呼んでくれた時
何か、こう、懐かしさを感じた。
幼いころ、こうちゃんに呼んでもらった暖かさを。
確かに
感じた。
 
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