君だけをずっと
「じゃ、藤野また明日。」

うん。バイバイ__。

宮澤君の姿が見えなくなるまで手を振った。



そして、次の日の月曜日。

いつもなら私のことを迎えに来てくれる宮澤君は今日からしばらくは

学校の行きと帰りに慣れるまでは孝太郎くんに付きあうらしい。

でも、私には正直気が楽だった。
だから、知恵と校門前で待ち合わせ。

いつもは、ギリギリの知恵が今日はいた!!

走って知恵にかけよると

「藤野____!!!。っと、山辺もおはよ。」

って、爽やかすぎる宮澤君の声が聞こえた。
横には孝太郎くんもいた。

「ほんと、朝からどんだけ?ってくらいの爽やかな声だすのよ・・」

知恵が横でぶつぶつ言ってる。

「知恵・・宮澤君に聴こえちゃうよ。」

苦笑いで知恵を見る。


「おはよ、宮澤君。・・おはよう、孝太郎君。」

「おはよ!!、二人とも!!」

知恵が気を直したのか、元気印いっぱいな感じで挨拶する。
孝太郎君とも、自然な笑顔で接してる。


知恵みたいな笑顔が出来るなら、私の気持ちも少しは違うのに。
ネガティブな私が顔を出す。

知恵の笑顔がまぶしい___。

私、悔しいんだ・・・・。

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