君だけをずっと
話したら、スッキリするかな・・

そしたら、暗いオーラが少し飛んで行って、ちょっとは笑えるかな・・

何より
心配してくれている、宮澤くんを安心させてあげられるんじゃないかな・・・
まっすぐな気持ちを、宮澤君に向けられるかもしれない・・・


「知恵。
 聞いてもらいたいことがあるの。 今日の放課後、私に時間頂戴。」


「・・・うん!!!!
 もちろんに決まってるじゃん!!!
 たっくさん話、聞くからね!!!」


知恵のパワーに元気をもらう。
何だか、涙が出てきそうになる。



宮澤君が、放課後教室に迎えにきてくれたんだけど
知恵との時間を優先させてもらう。

「宮澤君、ごめんね。連絡できなくって・・・
 今日の放課後は、知恵と買い物の約束しちゃったの・・」

「宮澤__!!ごめんね。
 今日は、私が那美をど・く・せ・ん・させてもらうわ!!」

にーーー!!っと知恵が笑う。


ほんのちょっとだけついた嘘が苦しいけど。
でも、知恵と一緒に放課後を過ごせるのは嬉しい。

宮澤君は、

「わかった。俺は、孝太郎と帰るから大丈夫。じゃ、また明日。」

そう言って孝太郎君と帰っていった。

「ほんと、嫌みなくらい爽やかよね__!!」


なぜか知恵がむくれている。




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