君だけをずっと
切なそうに私に告げる 
宮澤君の顔。


私は、どうしたいんだろう。

確かに、こうちゃんのことはずっと想ってた。
会いたいな。
いま、どうしてるんだろ・・って。

でも、目の前に
多分、本人であろう こうちゃんが現れて・・


私の隣には、やさしくて、私のことを好きだよ、って言ってくれる宮澤君がいて。


宮澤君のことが、焦がれるくらいに好きか・・って訊ねられると
正直
よくわからない。


ゆっくり好きになったらいい・・
そう言ってもらって、時間をかけて少しずつ、宮澤君の心に触れてきた。

あの時よりは、同級生→友達→そばにいても大丈夫な男の子。
という存在。(これ、私の中ですっごい進歩!!)


「はぁ~」

思わずため息。


「なみ・・・」


私の気持ちが知恵に伝わったのかな・・


「もしかして、宮澤のことが気になっているんだよね。
 ごめん。
 私、那美が初恋の人かもしれない佐倉くんと出会ったことに興奮して、勝手に浮足立ってた。
 宮澤と付き合っていなかったら、もっと簡単だったのにね。
 もぅ____!! 佐倉のやつ!!
 なんでもっと早く戻ってこなかったのよ_____!!」


 

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