君だけをずっと
4月

無事に私と知恵は高校生になれた。
同じクラス。

1組から8組まであって、
2組までは、特進クラス。
3組から8組は普通クラス。
私と知恵は、4組。

ほとんどの子達が中学からの進級だから
大半は知ってる子。

でも、やっぱり親友の知恵と同じクラスなのは
嬉しい‼

「那美ー!
同じクラスだね!!嬉しいよー!」
「うん!ほんと嬉しい!
改めまして、よろしくお願いします!」

私と知恵は
お互いの顔を見合い、笑いあった。

「ねぇねぇ。イケメンいるかなー!」
「ぷっ…知恵ったら…
高校に進級そうそう何言ってんの!」

「あら。大事よ!イケメン!
目の保養のイケメンって私のやる気を出してくれるんだからね!」

「ははっ!知恵のやる気を出してくれるイケメンに出合えるといいね~」

ふと、教室の入り口に目をやると
クラスメートが誰かと話してる。

『あ、いるよ』
って、声が聞こえた。

「藤野さん!宮澤くんが何か用があるらしいよ。」

って、クラスメートが私を呼びにきた。

「宮澤くんが?」

宮澤くんって言うのは、私たちと同じように
中学校からの進級組。
同じクラスにはなったことはないけど、委員会で話す程度には、知ってる。
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