君だけをずっと

宿泊キャンプ

ピ____ッ!!!!


【はい!! 一年生は早く並びなさい__!! クラス順に出発するぞ__!!】


そう。
私たちは、宿泊キャンプ(通称、獄辛キャンプ)の出発順番待ち。
なぜ、地獄の獄に辛いのか
それは、キャンプ地についた時から始まる
走り込み、山登り、声出し(校歌の練習)などなどなど・・・・・

運動が苦手な私にとっては、まさに地獄・・・・・

知恵は、体育が大好きだから

「こんなのへっちゃらよ!!」

なんて笑顔で言ってたけど。
私は、声を大にして言いたい

「こんなの無理よ_____!!!」

って!!


「ねぇ。知恵~
 私たち、いつスポーツの高校に編入したの~??」


「ん??
 いや・・確かにあの高校なはず・・よ。
 でも、これはさすがのあたしでも嫌よ・・・」


事前に配られた【しおり】を見ながら
知恵がつぶやく。


「でもさ、ここに
 【心と身体を鍛える!! もう、中学の時のような甘えはゆるされない!!】
 って、いったい何なのよ__!!
 別に、甘えてなんてないわよ__!!」


二人で、ぶつぶつ言ってると。


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