君だけをずっと
バスの前の座席は、佐倉くんだったんだ・・・

バツ悪い__って思う私をよそに
知恵ったら

「ねぇ!! 佐倉くん見て!! 那美の顔!!
 これから始まる、きつそうな体験を想像して、顔がこわばってるんだよ__!!
 目とか、ほっぺとか、眉のところとか、見てみて!! めっちゃしわが寄ってる__!!」


知恵ったら、わざとそっちに話を持って行ってくれた・・・??


「あ__!!
 ほんと!! 藤野~リラックス~!! 離脱者が出ないようにクラス協力って
 センセ言ってたから、大丈夫だって!!」

佐倉くんも、そっちで緊張してるって思って、励ましてくれてる。


「・・・う・・うん・・
 とりあえず、ガンバル・・・」

よし、何とか笑えた。


とりあえず、ガンバルしかないよね。

体験と、・・・・・・と。



それから、
バスに乗ってる間、持ってきたお菓子を食べながら
知恵と前の席の佐倉くんと、佐倉くんの横に座ってる遠田くんとおしゃべりししてた。



二時間くらいバスに揺られてついたところは
建物の前が海、後ろを山にして建つ宿泊施設


【__みんな__
 いまから、班長の指示に従い行動すること。
 部屋番号を班長に確かめ、速やかに荷物を部屋に置いてこい。
 30分後には、海沿いのランニングに出発するから、遅れずにロビーに集合な!!】


せんせ____!!!!  休憩はできませんか___!!!





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