君だけをずっと
『今からホームルーム始めるぞー』

今は、名前順に席についてる。
高校生になって最初にやったのは、
くじ引きで席替えをやったこと。

私は、前の席。
知恵は、窓側の後ろの席。
ちょっとだけ、離れちゃった。

『では、席替えも終わったところで、委員会選びをやってもらおうか。やりたいのがあったら、挙手して言ってくれ。』

クラス、保健、風紀、図書、放送

私は前から決めてる

図書委員

この学校の図書館は、昔からあるレンガの建物で
歴史を感じさせる。
本は小さい頃から大好き。
この学校に通うって決めたのだって図書館がある、っいうのも決めてになった。

人の前にたったり、発言したりするのはものすごく苦手だけど、図書委員にはなりたい。
本の整理をしたり、おすすめの本を紹介したり…

「はい!図書委員に入りたいです。」

思いきって手を挙げた。

『お。藤野は図書委員だな。』

他になりてもなかったので、すんなり図書委員になれた。

他の委員も全部決まって

『じゃあ、各委員は今から話し合いがあるから各々移動してくれ。今日は、これで終わります。明日からよろしくな。』

保健委員になった知恵が

「那美!私、保健室で話し合いだから。終わったら下駄箱の所で待ってるよ。」

「うん。私は今から図書館に行ってくる。後でね。」

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