君だけをずっと
ーガラー

重厚感のある図書館の扉を開けて中にはいる。

「藤野!」

呼ばれた方をみると

宮澤くんがいた。

「やっぱり、図書委員になったんだ。」

「うん。本好きだし。この学校の図書館が好きだから。」

そんな言葉を交わし、
他の図書委員の人たちとお互い自己紹介をし合う。

先輩もみんな本好きの人たちで、ホッとした。

週当番を決める。

宮澤くんと一緒になってしまった。

「藤野!週当番よろしく。」

「うん。…よろしくお願いします…。」

今日、宮澤くんと話して思ったのが
…ちょっと苦手…
どこが?って、聞かれても上手く説明出来ないんだけど…

きっともう、知恵は下駄箱で待ってるだろうな

そう思い、鞄を持って立ち上がる。

「藤野も帰る?じゃ、俺も帰るから一緒に行こう。」

って、宮澤くんも立ち上がる。

え?

「あ、いや。どうせ下駄箱に行くだろ。ここにいても、やることもうないし、下駄箱に行くついでに来週の週当番の話もあったし。」

あ、週当番…来週から始まるんだった。

「そうだったね。どうする?」

とりあえず、歩きながら話すか。
そう行って、図書館を後にした。
< 7 / 47 >

この作品をシェア

pagetop