私の恋した誘拐犯【完】
「で、でも、洋くんはどうせ来ないからこんなこと知っても仕方な「行く」



「へ」



「行くね、明日」



「へ」



目が点になる私と、ニコニコと笑顔を浮かべる洋くん。



背中に嫌な汗が落ちる。



「い、行くってどこに…」



「文化祭に決まってるじゃん」



「そ、それはまずいんじゃないかな…!ほ、ほら、お仕事もあるんでしょ?」



「俺1人で切り盛りしてるわけじゃないんだし、なんとかなるよ」



何故か楽しそうな洋くんに、冷や汗が流れまくりだ。
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