私の恋した誘拐犯【完】
(SNS映え〜とか言ってるのかな…)



「ふっ…おめでたい奴らめ」



「ち、ちぃ?何キャラなのあんた」



もう考えすぎてキャラも崩壊している私に、莉奈が苦笑いで突っ込む。



「どうせ彼が来るんでしょ」



と、苦笑いもそこまでに、溜め息をつきながら莉奈は言った。



「ふぇ…!?…な、なんで…」



「分かるよちぃのこと見てれば。…私のこと、なめないでよね」



まさかのまさか、一言も言ってないのに見抜くなんて。



さすが第六感が冴える女、鮎川莉奈。



なんて、褒めてる場合ではなかった。
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