私の恋した誘拐犯【完】
さっきの金髪の2人のことだろう。



「ごめんね、なんか…私のことばっか心配かけさせちゃって。…莉奈たちだって絡まれてるのに」



莉奈や周りの友達は、自分1人でなんとかできているのに。



断るとか、うまく逃げるとか、私にはそういう臨機応変な対応ができない。



「いいんだよ、そのために執事も必要ってことになったんだから」



「ありがとねたくちゃん…たくちゃんもいっぱい逆ナンされてるのに…」



「ば、ばか、何見てんだ」



たくちゃんも忙しくないわけではない。



視界に入るたびに、たくちゃんはその容姿もあって逆ナンばかりされてた。



この容姿で執事の格好。
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