私の恋した誘拐犯【完】

ふたつのココロ

「今日はお疲れ様!売上はここがダントツらしいぞ!よくやったなみんな!」



一般公開も終了、後片付けも終わったところで帰りのHR。



山ちゃんが嬉しそうに、そう声を荒げた。



「この売上は打ち上げに回そうと思ってるんだけど、異論はあるか?」



「「ないでーす!!」」



満場一致での賛成に、山ちゃんも満足げだ。



「ちぃ、打ち上げ行くでしょ?」



莉奈が私を振り向き、そう問いかける。



「もちろん!」



行かない理由なんてないと、大きく頷いた。

< 161 / 530 >

この作品をシェア

pagetop