私の恋した誘拐犯【完】
「アユー!有栖ー!早く行こーぜー!」
廊下の向こうからキョンタが私たちを呼ぶ。
私たちは小走りで、キョンタの元へと走った。
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「じゃあ実行委員の2人、今までお疲れ様!」
打ち上げでは、先生が私とたくちゃんにそう声をかけてくれた。
「有栖のこと心配だったけど、うまくやってくれてありがとな。見直したぞ有栖」
肩をポンポンとされ、達成感と少しの寂寥感に見舞われる。
もう、このクラスでの文化祭はこないという莉奈の言葉が、今更余韻となって心を埋め尽くした。
廊下の向こうからキョンタが私たちを呼ぶ。
私たちは小走りで、キョンタの元へと走った。
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「じゃあ実行委員の2人、今までお疲れ様!」
打ち上げでは、先生が私とたくちゃんにそう声をかけてくれた。
「有栖のこと心配だったけど、うまくやってくれてありがとな。見直したぞ有栖」
肩をポンポンとされ、達成感と少しの寂寥感に見舞われる。
もう、このクラスでの文化祭はこないという莉奈の言葉が、今更余韻となって心を埋め尽くした。